ページ

2011年4月29日金曜日

MacBook Airとボクと時々、新大久保。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
このタイミングでMacBook Airを購入しました。

OSでLionが出ることはわかっていますが、Mac初心者ですしLionである必要性も感じませんでしたし、Airの新しいものが出るとは考えられなかったので、購入に踏み切りました。

にしても、世の中はiPad2祭り。めちゃくちゃ欲しいですが、実際自分が持っても、何に使うのかな、と笑
PDFを読むくらいしか自分には用途が感じられず、さらにはiPhoneもMacBook Airも持っているので、どうにも必要性を感じず、購入していません。

何より、Softbankの脆弱な3G回線でiPadを満喫するのは難しいのは予想がついていて
Wi-Fiモデルでも、どこでもWiFiやWiMAXを契約していない限り、快適な生活は遅れないんだろうなぁというのが、ちょっとしたひっかかりです。ま、Airで十分でしょう。

ということで、MacBook Airの魅力をつらつら述べると
■起動が早い
本体の起動も早いですし、アプリケーションの起動も驚くべき早さです。スペックは低いのに、iTunesも一瞬で起動します。
■画面がきれい
13インチやretinaには劣りますが、何ら問題なくきれい。
■静か
音がしない。ドライブとか何それというレベル
■軽い
持ち運び便利すぎます、11インチ。
■所持しているだけでイケメンになったと勘違いできる
持っていることの幸福感がすごいです。

メインマシンとしてはいささか心もとないですが、屋外作業用ならば、ある程度の編集や書類作成、ネットサーフィン程度ならば、これで十分でしょう。

買い、です。

ーーーーーー

最近、なぜか友人と新大久保に行くことが多いのです。

違う友人たちと1週間以内に3回行くというのは結構多いですよねぇ。
毎度毎度、違うところで韓国料理を食しているので、ある程度、韓国料理には詳しくなりました。
少しだけ、ハングルを勉強しているので、ちょっと読めるのも、幸せ。

こういった、「外国人街」のようなところにいると、形成過程が気になってしまうのが、街を研究対象とする学問をかじっている者の悪い癖。

このコリアンタウンがどうやって形成されたのか、少し調べてみました。
すると、新大久保のコリアンタウンは、比較的歴史が浅いことがわかりました。

主に、戦後から韓国系の方が住むようになり、ここ十数年ほどの韓流ブームでさらなるニューカマー韓国人が住むようになり、コリアンタウンとして街づくりをしていこうという政策の下、拡大したということでした。新宿という繁華街のすぐ近くに位置していることから、仕事に行きやすい場所として定着しはじめたのが新大久保であり、その後、ニューカマーの第一定着地として選ばれることで、さらなる韓国人の定着が確固たるものとなってようでした。

ある程度の規模になって拡大しはじめたのが1980年代だそうで、韓国料理や韓流グッズなど、観光資源として全面に押し出しはじめたのが、2000年前後のようです。確かに、ヨン様などがブームになったのは、記憶に新しいですね。

現在の新大久保は、おいしそうな韓国料理屋や韓国スイーツ(アイスやフローズンヨーグルト、ホットクという焼餅のようなものなどなど…)が売られていて、韓流グッズ(歌手や俳優)のお店が立ち並ぶという様相になっていて、見ていてとても楽しい場所になっていました。

特に、KARAやSNSD(少女時代)、東方神起といった韓国歌手グループは人気ですし、彼らのグッズを求める女性たちがたくさんお店にいました。ブームは終わる気配を見せないですし、さらに発展していくでしょう。

現在では、新大久保を拠点とする韓国人ユニットも作っているようで、目がはなせません。観光資源(?)を有効活用している街おこしの代表的な例ですね。

韓国料理はおいしいですし(というかこれが最大の目的ですが!)、皆様ぜひ新大久保に行ってみてはいかがでしょうか。サムギョプサルおいしかった!

2011年4月14日木曜日

Social Entrepreneur in USA

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
先日また大きな地震がありましたね。夜遅くということで、火災などはそこまで起きなかったようで何よりです。被災地で避難生活を送っている方は勿論、ボランティアしている方はその身の安全を確実に守れるよう…。僕も、今月中にはどこかしらでボランティアしたいと思っていますが、東京で自分が必要とされている以上、そちらを簡単に放り投げて被災地に行くことはまだ自分にはできないため日程をよく鑑みて、行うつもりです。

---

去年の夏、アメリカに行った際にいわゆる「社会起業家」を訪問してきました。
かなり流行している言葉で、ミーハー感丸出しではありますが、1年以上前から計画していたことや、大学の講義でも扱われていたことから、自分の中ではかなり楽しみにしていた訪問でした。

様々な団体や人にお会いしましたが、中でも一番印象に残っているのは、Washington D.C.にて活動する、D.C. Central Kitchen(http://www.dccentralkitchen.org/)でした。

社会起業の分野では、比較的有名なようで、あの勝間和代さんも訪問していることがGoogle検索によりわかりましたし、NHKでも特集したことがあったようです笑 そんなことは全く知らなかったのですが、とにかくD.C. Central KitchenのオーナーのRobert Egger氏のお話しや従業員の方から色々と聞くことができました。

D.C. Central Kitchenはホームレス支援の団体です。ただ、名前からわかるとおり、セントラルキッチンであり、ホームレスの人々は就業訓練をしながら、ホームレスへの食料を配給するスープキッチンで働き、同時に政府機関や学校などに食事を販売しています。

つまり、ぱっと見たところ、利用者側からすれば食事のケータリング業者ですが、中身は就業訓練を行う団体なのです。

元々は、ホームレスへの食事を配給するスープキッチンだったのだそうです。ですが、オーナーのRobertさんは、それだけではホームレス問題の根本からの解決にはならない、と感じ、就業訓練をすることによって社会復帰を促すということをはじめたそうです。

詳しい問題解決メカニズムや、団体の仕組みなどは、こちらのウェブサイト(http://www.npokama.org/syurou/sankou/usa2.htm)にかなり詳しく日本語で掲載されていましたので紹介させていただきます。

驚くべきなのは、年間の収入でした。日本円にして約3億円ほどの寄付金や援助金を得ていて、事業収入も3億円あるとのことでした。
もともと、食材は「食べられるけど市場には出すことができない」ものや余った食材(レフトオーバー)を使用しているので、あまり原材料費がかからず、収入が大きくなっているそう。この収入で、他のホームレス支援事業に協力したり、アメリカ各地に拡大をしたりしているそうです。

この団体の日本での実現可能性や技術移転に関して、先の冬学期の大学のレポートで書いたところ、比較的よく書けていたということで、今度Webに載せていただけるようです。やった!
正直なところ、日本の社会状況と、米国での状況があまりに違いすぎるので、実際に日本で同じモデルを展開することは難しいのは明らかですし、日本ではホームレスに対する政府によるサポートが比較的手厚いということも事実です。日本の場合は、溢れるネットカフェ難民などの対処が貧困問題として扱われるのでしょう。こちらは、政府も把握しきれていないのではないでしょうか。(このあたりは、湯浅誠さんの本などに詳しく書いてあったような気がします…)


この団体をはじめとする貧困支援に関して、(途上国支援も含む)成功事例には普遍的な法則が見いだせます。

Robertさんが、スープキッチンでただ単に食事を与えているだけではダメだ!と気づいたのは、いわゆる「魚釣りの比喩」です。食べ物に困っている人に、魚を与えるか、それとも釣竿と釣り方を教えるべきか、ということ。いくらホームレスの人々に食事を与え続けても自立はできない。だから、社会復帰のために、食事の作り方や働き方を教え、今後自活できるように手助けしていく。

この魚釣りの比喩は、かなり普遍的な成功法則といってよいのではないでしょうか。

聞いてみると、当たり前ですよね。ですが、このような当然のことが、開発や援助の業界ではつい十数年前までできていなかったようなのです。

その証拠に、90年代のネパールに小学校を設立しよう、というブームは失敗に終わっています。

バブル時代のアホな日本人が、お金にものを言わせて、自己満足のためにネパールに小学校を作ったそうです。ですが、地元の政治家や地元の人にお金は横流しにされ、学校が設立できなかったり、学校ができても先生が足りなくて結局廃校に…ということばかりだったそうです。

これも、ハコモノだけ作って運営や能力開発をしない、という典型的失敗パターンでしょう。

(途上国開発業界では、援助される側の人々を自立可能なように育てる、ということをキャパシティディベロップメントといいます。Capacity Developmentです。)

----

そういえば、お前工学部なのに何やってんだ、というお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、実はこのような分野を扱うのが私の所属しているCivil Engineeringの学科であり、エンジニアにもこのような「文系」的な知識が当然必要だと考えています。

分野横断型の学問は時に理解が浅くなってしまいます。ですが、ひとつでも専門を持って、他の知識を浅く、広く持ち合わせることが、現代社会に必要なアカデミックスキルである、と強く信じています。これは、いわゆるT字型人間とかΠ字型人間とかいうやつですよね。


残された留学までの時間、もう少し専門性を突き詰めていきたいと思っています。