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2011年2月24日木曜日

日米学生会議が教えてくれたこと②

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前回に続き、日米学生会議(JASC)についてです。


■自分がどう貢献できるかということ

はじめて参加した第61回では、「現代社会と健康」という分科会(ディスカッションをするグループ。日米の学生が5名ずつ集まる)に属していました。
この分科会を希望した理由は、ただ単に「理系の分科会だったから」というものでした。

当時、東大の理科2類に属していたため、多少の生物の知識はありましたが、
現代社会に関わるような、生活習慣病や精神的な病気(鬱やストレス)に関する知識はほとんどゼロに等しく
この分科会で一体自分がどのような役割を果たせるのか?ということが、本会議中の継続したテーマでした。

分科会メンバーは、文系の大学院生、精神の病気などに関してとても詳しい学生、医学部6年生、プリメド(米国で、現在の大学を卒業したのちにMedical Schoolに入学する予定の人のこと)などなど…
とにかく、他と比べたときに、自分は最年少かつ提供できるに等しいバックグラウンドを持っていませんでした。

こういったメンバーたちの中で、自分が何を提供できるのか…。自分がどう分科会に貢献できるのか…。

最終的に何が提供できたのでしょうか。自分ではちょっとは提供していたつもりなのですが…。。。

具体的な話をしてもあまり参考にはならないと思うので割愛しますが、拙い英語ながらもその間色々自分なりに頑張ったことが、自分としては頑張ったことかな、と思っています。


そして、第62回。こちらは実行委員だったので、分科会にてリーダーを務めました。アメリカ側リーダーと連絡を取り、分科会をデザインする、そんな作業が続きました。
毎日のように本会議中も彼女とミーティングをし、今後どういう方向に議論を進めるべきだ、とか
明日のフィールドトリップをどう生かすだ、とか。それが、61回とは違った関わり方だったと思います。
といっても、常に分科会メンバーには助けられっぱなしで、アメリカ側リーダーにも頼りっぱなしでした。しかし、その役目をやり遂げられたことが、少しだけ自信につながったのかなと思います。

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なんだかこの文章、自己満足にあふれていますね…笑
長くならないようにしたのでだいぶコンパクトですし…。

参考にはならないかもしれませんが、現在2年生の方には強くこの会議に応募することをおすすめします!
今いる大学から飛び出て、日本の他の大学や海外の大学生と交流し、一緒に暮らす。そしてディスカッションをする。それを大学2年生という、ほぼ自分が固まっていない状態で体験することで、今後の将来を考えるきっかけになるかもしれないからです。

勿論、日米学生会議である必要はないでしょう。JASCはあくまで、選択肢のひとつだと思います。

貴重な大学生の夏休みですから、十分に考えて応募してください!短期留学とか、ホームステイだとか、ビジネスコンテストだとか企業のインターンだとか、選択肢はいくらでもあります。そしておそらく、どれをやっても何か得るものはあるでしょう。
僕はインターンくらいしかしたことがないので、比較はできませんが、JASCはおすすめしておきます笑

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現役の実行委員から、最後のお知らせだそうです。興味ある方は、ぜひ。


今年夏に行われる国際交流プログラム「第63回日米学生会議」の
参加者募集の締め切りまであと1週間を切りました!
まだお申し込みをしていない方は、是非この機会にご応募下さい。

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第63回日米学生会議概要
『知ることから創ることへ ~対話と挑戦から共に描く未来~/
Question, Engage, Build: Collaborative Effort to Make a Difference』

開催期間:2011年7月28日~8月21日
開催地:新潟-京都・滋賀-沖縄-東京
参加費:14万円(食費・交通費・宿泊費を含む)
応募期間:2011年1月15日~2月28日
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【応募方法】
公式HPに掲載される申し込みフォームよりご応募を受け付けております。
http://www.jasc-japan.com/にアクセスし、参加フォームより仮登録した後、
送られてくるメールから参加申込書と第1次選考問題をダウンロードしてください

ご応募は【2月28日23時59分】まで、郵送及びメールで受付しております。

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【参加者の声】

<青山学院大学4年> - JASCをJASCたらしめるものはやはり「人」でしょう。
OBや有識者など想像を超えるほどの人々と、社会との出会いがあります。
特に未来のリーダーたる参加者たちの関心や経験は固定されておらず、啓発に満
ちています。

<立命館大学2年> - 尊敬できる仲間達と共に笑い、泣き、語り合う日々の中で、
気付けばJASCが始まる前に自分が限界だと思っていたことがそうではなくなり、
人生に様々な可能性が見えるようになっていた。

<宮崎大学3年> - 同年代の友人達の姿勢から、どんな問題も自分のこととして捉
え、真摯に向き合う大切さや貪欲に学ぶことの大切さ等、多くのことを学び、そ
して行動を起こすたくさんのきっかけを与えてもらった。


ご不明な点やご要望などございましたら
お気軽にcontact★jasc-japan.com(★→@に変更してください)までご連絡ください。

皆様のご応募を心よりお待ちしております。
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【日米学生会議web】http://www.jasc-japan.com/
【第63回実行委員会ブログ】 http://jasc63rd.blogspot.com/
【twitter】 http://twitter.com/jasc_ecs

2011年2月22日火曜日

日米学生会議が教えてくれたこと①

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僕は2009年、2010年の夏に、日米学生会議というプログラムに参加していました。

これは、今回の留学の動機になっているといっても過言ではない、そんなきっかけを与えてくれたプログラムです。僕にとっては、大学時代に最も打ち込んだものと胸を張って言える存在となりました。

今日は、2011年夏の日米学生会議の締切も近いですし、僕自身がここで何を得たのか、どんなことを考えたか、改めて文章化してみたいと思います。

はじめに』の記事にも書いたように、いつかGoogleで「日米学生会議 選考」とか「日米学生会議 参加者」とかで検索してくれた人がたどりついて、読んでもらえればいいなぁ、なんて思っています。

知らない人はたくさんいると思うので、「そもそも日米学生会議とは何か」、ということを軽く説明しておかなくてはならないでしょう。ちょっと面倒なので、公式ページから引用すると、

"日米学生会議(Japan-America Student Conference-JASC)は、日本初の国際的な学生交流団体です。米国の対日感情の改善、日米相互の信頼回復を目指し、「世界の平和は太平洋にあり、太平洋の平和は日米間の平和にある。その一翼を学生も担うべきである」という理念の下、1934年に発足しました。"
というものです。この理念の元で、毎年夏の1か月間、日本とアメリカの大学生が36名ずつ集まり、社会問題などについてディスカッションをしながら、日本、あるいはアメリカでの共同生活を通して日米両国の相互理解を深めていくというものです。

OBOGには著名な方が多く、故宮沢喜一元首相や、脳科学者の茂木健一郎さんがいらっしゃいます。茂木さんはブログとかでもたまにこの会議のことを言及してくれてますし、Youtubeにはムービーまであるので、興味ある人は是非ごらんください。
(動画はこちら。ブログはこちら。)

第63回アメリカ側のポスター


僕自身は、第61回、第62回と参加し、前者は参加者として、後者では実行委員として、関わっていました。

最初は、何の気なしに高校や大学でお世話になった先輩が関わっていたという理由だけで選考に応募し、幸運にも参加する権利を得ることができました。

僕は全然英語はしゃべることができなかったし、当時大学2年ということで学問的背景も大してなかったので、自信がなかったため、とてもラッキーだったなと今でも思っています。

(「選考」、のキーワードで検索してくれた人のためにちょっといい情報を書いておかなくてはなりませんね(笑)
気になる英語ですが、「英語力」はそこまで重視されないと思います。
重要なのは、やっぱりやる気と思考力と論理性?だと思います。
まぁ僕は自分に論理性が欠けてると思うのですが…。。。
受ける方は小論文とか面接、頑張ってください。)

茂木さんのブログのように、エピソードとかをコンパクトに書くことができればいいのですが
僕にそんな文才はないので、何回かに分けて、印象に残っていることを書いて行きたいと思います。



今回は、第61回での日本開催の話。

第61回は、東京・函館・長野・京都の4都市を周りました。その第2サイト、函館での話。

ディスカッションも終わり、フリータイムだったので、数人で函館の海を見に行きました。
中には、海を触るのが初めてだ、という、アメリカ内陸部に住んでいる友人もおり、各々楽しんでいたのですが、他のアメリカ人の友人と話していたとき、こんな話題になりました。

「君は宗教は何も信じていないのかい?」

と彼は僕に尋ねてきたので

「うん。特定の宗教は信じてない。」と答えました。

「ホント?信じられない。なんで日本人はみんな宗教を持っていないんだろう。
聖書読んだことは?」

「ないね。一回もない。」

「あり得ない!聖書は読んだほうがいい。」

と、まぁぱっと聞いた感じ怪しい宗教の勧誘みたいですが、
彼は敬虔なクリスチャンだったので、納得です。

彼にとっては、無宗教の人はアメリカには少ないのでカルチャーショックだったのでしょうし、
僕からすればそんな敬虔なクリスチャンがいるなんてことがショックでした。

そのあと、彼はひたすらキリスト教について色々と語ってくれ、知識の深さ、信心の深さにひたすら驚くばかり。
確かに彼は食事をする際も十字架を切ってから食べていましたし
そんな友人ができるとは、今まで思ってもみませんでした。

彼と一ヶ月間過ごしていると、色々な宗教による側面が見ることができたな、と思います。

単なるカルチャーショックかもしれませんが、当時のドメスティックな僕にとっては
とてつもなく印象に残っている出来事です。

2011年2月20日日曜日

外国からも言われる、内向き志向

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最近、日本の若者が「内向き志向だ」と言われていますよね。
自分自身は、まわりを見ている限り決してそうだとは思わないのですが、数値的にはやはり内向き傾向があるというのは事実だそうです。(統計が嘘をつける、というのは今はなしにしましょう笑)


アメリカ留学ばかりを指標とするのはいかがなものかとは思いますが、日米教育委員会(フルブライト)の事務局長であるDavidさんも、アメリカへ留学する日本人の数の減少は厳然たる事実であり、悲しいことである、と以前おっしゃっていました。


そのような中で、以前友人がつぶやいていた面白いTweetがありました。

"日本の若者「やはり」無気力・無関心" (1989/1/15日経新聞)、"「自信を失う日本の子供」、「志抱かず人生設計」"(同6/12) 、「保守化が進む東大生」(1988/4/22朝日新聞)。。。いつの時代もそう。
いつの時代でも、日本で年配(記事を書いているということは、4,50代でしょうか。)の方が若輩者を批判する。
「責任を若い人に押し付けている」とまでは言い切りませんが、こういったところに日本人の国民性が垣間見えるなぁと僕は面白がっています。
自分たちの所為にせず他人に押し付けたり、日本はやばいだの若い者がダメだからこれからダメになるだのと言ったり、卑屈精神まるだしの島国根性丸見えじゃないか、と思います。


そして最終的に彼らが行き着く意見は、「日本はこのような選択をしたからダメなのだ」、「あの国のようにこういった選択を取らないからダメなのだ」、「あの国に比べて日本の首相のリーダーシップときたら」というもの。すぐに他国の成功事例にしがみつくのです。
確かに今までは、アメリカでの成功モデルを真似して日本で成功する、というパターンは多かったでしょう。
ですが、人口減少、高齢化など、日本特有の問題を抱えた中で、アメリカや他国での成功事例を日本にそのまま当てはめることがいかに無用なことかということは…少し考えればわかるのではないでしょうか。


そして、「内向き」の議論に戻りますが、なんだかんだでこれからもずっと「内向き」なんでしょうね。
だって内向きでもやってこれるような国のシステムだったんですから。そう簡単に変えられるものではない気がします。
ですが、事情が変わった。インターネットは発達し、流通も何もかも、スピードが変わりました。
ステークホルダーも国内だけではない企業が増えてきました。いわゆる、グローバル化、とでも言いましょうか。こういった状況の中で「内向き」じゃ限界が来たのは間違いないでしょう。
だからこそ、改めてまた「若者の内向き志向」が問題視されているのではないでしょうか。


多くの日本企業も、もう国内だけではダメだと、気づき始めています。
だから国外に市場を求める。しかしそのためには英語に堪能な人材がほしいし、現地の人材がほしい。ということで、英語の重要性がまたこのタイミングで説かれているのでしょう。



イギリスのメディアであるBBCが、2月14日付(バレンタイン!)で面白い記事を書いていました。

Japan's young fight for work at home and abroad (英語)


記事では、"Lack of Initiative"(イニシアチブの欠如)や"Only Japanese"(日本語だけしかしゃべれない)といった、海外記者から見た日本人の若者の特徴が書かれています。
当然、"inward looking"(内向き志向)も言及してあります。


そして、記事の最後はこう締められています。


Now Japan has been overtaken by China, many believe it is doomed to relative decline, to slip further down the global ranking.Unless more of the young discover the drive to seek new opportunities for the economy abroad.
今や日本は中国に追い抜かれ、多くの人々が相対的な衰退やグローバルランキングにおけるさらなる転落の運命にあると信じている。多くの若者が国外の経済に新しいチャンスを求める意欲をつかまない限り、である。(意訳)

と、海外の記者まで(東京滞在の外国人ではありますが)書いています。

国内の大人に言われるのはいつものことながら、国外の大人からも日本の若者にかかっていると言われ、このままでいいのでしょうか。

危機感を持たれている若者の一人として、黙っているわけにはいかないよなぁ。

うし、やるぞ。

2011年2月18日金曜日

はじめに

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最近、同期や後輩から留学についてとか、なんだか色々と聞かれることが多いので、少しでも需要があるならば、身の周り以外の人もアクセスできる場に色々と情報を残しておければなぁと思ってブログを始めることにしました。

主に留学までの準備や備忘録、就職活動の話、大学の話、受験の話、英語の話、ろくでもない趣味の話、とにかくなんでも書いていこうと思います。

沢山の人に読んでもらう、というコンセプトではなく、いつか顔の知らない人がGoogleで「東大 留学 工学部」とかで検索したときに、体験者の記録を読めるよう、あるいは、同じ趣味の人がニッチな情報で検索したときにアクセスしてくれるようなブログになればいいなと自分でも思っています。

mixiのような閉鎖的なコミュニティも好きですが、こちらはこちらで、色々と書いていこうかな、と。

よろしくお願いします。

P.S.
タイトルですが、あの話題の本に対するアンチテーゼです(笑)
大体ノートは取ってないし、汚いよ、ノートは。