ページ

2013年2月2日土曜日

小さなミスが大事故を起こす

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
笹子トンネルの事故の原因解明が、単なる老朽化だけではなく、施工不良が原因という説が出てきました。ネジの接着剤が問題だったようです。

国土交通省は1日、山梨県の中央自動車道・笹子トンネル上り線で昨年12月発生した天井板崩落事故で、天井板をつり下げるアンカーボルトの約1割が強度不足で荷重に耐えられない状態だったとする調査結果を公表した。 ボルトはトンネル上部の穴に接着剤で固定され、実際の荷重の3倍超まで耐えられる想定だが、計約6割がこの基準を下回っていた。接着剤の保持力が時間とともに低下した可能性もあり、同省では、設計で経年劣化を十分考慮していなかったとみて調べている。 同日、同省の調査検討委員会で報告された。ボルトは長さ約13センチで、コンクリート製のトンネル上部の穴に差し込み、特殊な接着剤で固定されている。計7412枚の天井板は鋼材ですべて連結されているため、ボルト1本当たりにかかる平均荷重は1・2トン。強度に余裕を持たせるため、ボルト1本につき約4トン超の荷重に耐えられる分量の接着剤を使用している。 しかし、同省が残されたボルト計183本の強度試験を行ったところ、16本が1・2トンの荷重に耐えられなかった。97本は4トン未満で抜けてしまい、想定上の強度を保っていたのは約4割の70本だった。

このようなインフラの事故が起きると、必ず「経年劣化」+「施工不良あるいは設計ミス」の組み合わせであることが多いです。大きくぶっ壊れるものって、だいたい元からダメ、ということ。こういう小さなミスと、経年劣化両方と戦わなくてはならないんですね。ふと気づいたので、メモがてら記事にしてみました。

出典:
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130201-OYT1T01336.htm?from=ylist

0 件のコメント:

コメントを投稿