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2013年1月9日水曜日

2つの大事なこと。

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By mandolux

ささいな日常についてもブログに書いてみようと思います。
よい物やおいしいものを紹介するのも好きだけれども。

こうやって振り返ること、意外と大事。何もしなければ、日々は勝手に過ぎ去って行く。
日記をつけることは意外に重要で。昔ながらの手書きの日記帳もいいなって思うけれども、怠惰な僕はいつだってPCで日記をつけてしまうのです。振り返って、吐き出す作業は人に見せる必要もないかもしれないけれど、ある主張をするためには、人に見せないといけない。

この前の月曜日、H-LABの友人と共にお世話になっているご年配の方と食事をしました。その方とは半年に一度ほどのペースで、友人と共に食事をするのですが、本当に素敵な年の重ね方をしていらっしゃるなと毎回思わされます。そこでの、ちょっとしたエピソード。

・謙虚に年を取ること
齢74歳にも関わらず、僕たちのような20代の若造に時間を割いてくださり、僕らの意見にも耳を傾けてくださるその姿勢。「最近の若い人たちは…」なんて決して言わない。彼自身の持論や歴史観、政治に対する意見も面白いですし、そういったことをマトモに学んだことのない自分にとっては新鮮で、刺激的です。

本当に頭が下がる思いなのは、繰り返しになりますが、僕らの意見にも耳を傾けてくださること。「○○君は、これについてはどう思うんですか」とむしろ僕らに対しても敬意を払ってくださりながら意見を聞いてくれる謙虚な姿勢は、このような年の重ね方をしたいなぁと思わされました。

そして何よりお元気。年齢を伺ってびっくりしました。しかし、会う方会う方、お年寄りでも本当に元気で。彼らが「最近の若者は…」と言っても仕方ないなと白旗をあげるレベルです(笑)

素敵な年の重ね方、というと思い出すのは,イリノイ大学時代に大変お世話になった日本館元館長の先生。1979年からアメリカの大学で教鞭を取られていたのこと。日本館、という性質上、日本文化を学ぶ人が多く集まりますが、自分は茶道も華道も、何も日本の芸術というものを知らず、アメリカ人に入れてもらった抹茶を座敷に正座して頂くことしかできませんでした。


・日本を知ること
先の食事のときに、いかに自分が現在も過去も、日本について無知かということを思い知らされました。新聞などは読んでいるので、キャッチアップしていたつもりではあるのですが、思った以上に表層的で、過去からの流れを踏まえていないため、浅学な己を悔いました。

同じ感覚を、イリノイにいるときにも味わいました。あぁ、自分は何も日本について知らない。多少、現代日本や歴史については話せるかもしれないけれども、突っ込んだ質問には返せない、表層的な知識に過ぎないのだなぁと。
何より、日本人のマインド。「侘び寂び」であったり「禅」であったり。こういった部分を改めて学び、日本人としての誇りを持ちながら、世界に打って出ていかねばならないんだなと身をもって体験しました。日本を知ること、大事だ。

絶対にまわりに流されない、自分の中に厳然と存在する芯のような、そういった大事なものをもって、世界に出る。

ひとつでも、ぶれない大事なものがあればそれだけでいいのです、たぶんね。

これが、自分と50歳以上離れた方と話して得た2つの教訓。

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